写真より明確に
ハイ、チーズ。
カメラに愛娘を写し、シャッターを切る。
その瞬間が、たぶん、今の自分にとって、もっとも幸福な時間なのだと思う。
娘は今年で三歳になった。可愛い盛りだ。
パパ、パパ、とどこに行くにも抱きついてくる。
抱き上げると、きゃっきゃと笑い、喜ぶ。
妻と娘と三人で、休日はどこかに出かける。
それだけで、普段の仕事の疲れなんて、全部吹っ飛んでしまう。
いつか、この瞬間も思い出になるんだろうか。
娘が産まれてからの三年間は、矢のように過ぎ去って行った。
きっといつかは、娘も家を離れてしまうのだろう。
それは大きな喜びであると同時に、少し悲しくもある。
だからこそ、今この瞬間を、ずっと記録しておきたい、という思いが強かった。
そんな折に見かけたのが、肖像画の注文をしませんか、というサイトだった。
肖像画とは大袈裟だな、と何気なく読んだそのサイトに、すぐに目が釘付けになった。
そこには、幼い子供の肖像画が飾られていて、その出来は、パソコンのモニター越しでもはっきりとわかるくらい素晴らしかった。
すぐにでも注文したくなる気持ちを抑え、まずは妻に相談してみた。
「娘の肖像画を注文したいんだけれど」
と言ったときの、妻の驚きよう。
いきなり肖像画を注文したい、と言われれば無理もない。
俺は丹念に、サイトのことを説明し始めた。
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大切なモノを
この肖像画を家族全員分並べるのもアリですね。それによって家族間の仲も良くなる事だってあるでしょうし、悪化する事はまず考えられませんからね(笑)不意に表情が変わったら恐ろしいですけど(笑)